時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

さくらんぼ

甘くってプリプリ 我が家さくらんぼの木 子供の頃、誕生日とかの特別な日に食べられた蜜豆缶詰。僅かに入っているさくらんぼがとても楽しみでした。 私が子供の頃(とっても昔ですが)、みかんや葡萄のように、さくらんぼが近所のスーパに売っていることはあり…

カエルの歌が聞こえてくるよ〜

ただただ、「そうだと良いなあ。」「あったら良いなあ。」と思うだけのもの。 絶対ありえない事で、実現しようとか、手に入れようとか想像もしないもの。 私にとっては、カエルの声をパタゴニアで聞く事や、カエルの姿を見る事がそうでした。 日本の実家は私…

再会で気付いた思い

時間が駆け足で過ぎていきます。その速度が年々速くなっていると感じます。 だから、これからどうしよう…と不安になる暇がありません。どうしようと思っていても、それをどうにか解決して「なあんだ。悩む事なんて無かった。こんな解決法もあったんだ。」と…

エルボルソンの信号機

2022年も残すところ2ヶ月。 エルボルソンの町には観光客が増えてきました。週末や午後は町にいませんから、本当の観光地の賑わいは知りませんが、豆腐の卸などで朝町に行くだけで人と車の多さにどっと疲れてしまいます。 これから年末年始に向かってどんどん…

10月の桜の花見

パタゴニアで花見をしました 私の住むエルボルソン市には、街の中心地に八重桜が植わっています。 40年くらい前にアルゼンチン人と結婚、最初の日本人移住者の女性が楓と共に移植したそうです。 毎年毎年見事な花を咲かせ、街の春の名所になっています。 日…

温かい思い出見〜つけた

バイオトイレ作業風景 あっという間に9月が終わってしまって、気がつくともう10月も半ばに差し掛かります。 ゆとりが無くなったのか、水仙が終わり、さくらんぼも木瓜の花も散り始めていたのに、ゆっくりと彼らを愛でる事を忘れていました。 今はチューリッ…

前へ進むと言うことは色んなことがあって面白うな

9月21日 はアルゼンチンでは春の日です。そして同時に学生の日でもあります。 この日は学校はお休みで、学生達は公園や広場、湖などに集まってマテ茶を回し飲みしながら騒ぎます。最近は親子でのマテ茶の習慣が無くなってきていますが、この日にマテ茶デビュ…

還暦の自慢

朝起きて嬉しいびっくり 日本の昔話、姥捨山のスペイン語を見つけました。 有名な話で知ってはいましたが、日本語教材に利用しようと改めてしっかり読んでみて、非常に驚きました。 姥捨に行く年が、何と60歳だったのです。 赤いチャンチャンコを着て還暦祝…

春が始まるよ〜

9月になって、パタゴニアも春が近いと感じる時が増えました。 テロという名のシギ科の野鳥が、巣作りにやって来ました。甲高い声で鳴いて飛び回っています。 この鳥は、木の枝などに巣は作らず、だだっ広い地面の上、人のいる近くに巣作りをします。 我が家…

迅速支払いだと良いんだけどな。

8月も半ばを過ぎると、そろそろ畑の準備が始まるのですが、今年は雨と雪の日が多く、ほとんどの人が何も出来ずに天気待ちをしています。昨日から大雨だったのが、夜のうちに雪に変わり、あたり一面銀世界に逆戻りしました。 寒さは続いていますが、それでも…

歯医者事情

少しは涼しくなりましたか? 8月になっても、パタゴニアはまだまだ寒い日が続いています。 2週間前に降った雪が、日陰に残っています。 我が家での停電は4日ですみましたが、ボルソンを挟んで反対側にある地区の友人宅では10日間も停電だったそうです。 我が…

エディちゃんからの忠告

毎日雨が続いています。どこもかしこもびしゃびしゃです。山には1メートル以上の雪が積もっていると、山から降りて来た人が言っていました。 夏の干ばつは山に雪があるかどうかで違って来ますから、私は雨の多い冬を大歓迎しています。 パタゴニアと言っても…

2022年の後半の始まり始まり

えっ! 2022年も後半。凄い! 毎日特に何もしていないけど、今ここにこうして居られることが、奇跡のようで楽しくて有り難くて嬉しくてたまりません。 今年は雨の多い冬です。移住当初を思い出させてくれます。あの当時も冬は毎日雨雨雨。どこもかしこもぬか…

寒波を楽しもう

6月も後半。 パタゴニアは厳しい寒さを迎えています。 去年は水道が凍ることも殆どありませんでしたし、「ひゃ~寒い!」と思う日も数えるほどしかありませんでしたが、今年は秋の4月に雪が降り、水道が凍ってそれが溶けず蛇口から水の出ない日が2週間近く続…

自慢のエディちゃん

街の友人宅から 5月末から連日氷点下の日が続いています。早朝はマイナス5度から7度まで下がり、日中も気温は上がらず凍らせてしまった水道管が溶けずに、2週間以上蛇口から水の出ない日々を送っています。水は常に外の2つの600リットルタンクに貯めていて…

アルゼンチン革命記念日に食べる伝統料理

5月25日 この日はアルゼンチンの革命記念日。祝日です。1810年ラプラタ副王領の一帯がスペインから独立しようと宣言した日で、7月9日の独立記念日に続きます。 そして冬が始まるこの季節だからか、アルゼンチン料理ロクロを食べる習慣があります。 これは白…

1周年記念

5月9日 この日はバターくんが突然我が家にやってきた記念日です。 1年前のこの日、友人達と焼き物の窯焚きをしていました。我が家のワンコ達がワンワンと騒いでいたので行ってみると、訪問者の周りを我が家の3匹のワンコ達に混じって、バターがいました。 今…

また会おうね。ありがとう。

猫の福は私の自慢でした。 「この子、もうすぐ20歳になるんだよ」と言うと、誰もが驚きました。 それは福が毛もフサフサで、しゃんとしていて、かわいい声で鳴いて、撫でると物凄く大きなゴロゴロ音を響かせて、歯もほとんど揃っていて、どこからどう見て…

セマナサンタ

セマナサンタ 日本ではまだあまり馴染みがないですが、復活祭とかイースターとか言うのでしょうか?キリスト復活を祝う日です。 移住したての約30年前、エルボルソンは山間の鄙びた静かな村でした。 観光都市バリローチェ間は約130kmありますが、当時は舗装…

もう秋です

馬も舗装では膝を痛めそうで可哀想です パタゴニアでは梅の実は実らないので、プラムで梅干しを作ります 雨が上がってみると、アンデスの山が雪化粧していました。快晴ですが、吹く風が肌を刺す様に冷たい訳です。 もう4月。里のポプラが黄金に輝き、山の南…

こ、怖い。

2月に日本の友人から、「日本は寒いので、南半球の夏の暖かい話題を楽しみにしています。」とメールがありました。ところがその日から夏には珍しい雨が続きました。水不足と旱魃での山火事の心配をしていた住民にとっては待望の恵みの雨でしたが、気温がグッ…

待望の暖炉

作業中 ウクライナとロシアで戦闘が始まった様です。 詳しい事は分かりませんが、気持ちが沈んでいます。 両国の友人知人は居ませんし、パタゴニアからは遠い遠い殆ど縁のない国です。それでも、今この瞬間にも多くの市民が着の身着のままで隣国へ避難しよう…

大丈夫。どうって事ないよ

去年の今頃は大規模な山火事で、煙で町が霞み、山の中腹からはのろしのように煙がいくつも立ち昇っていて、焼け付くような太陽見ながら、恐ろしさや悲しさなど、どうしようもない焦燥感で一杯でした。 今年は相変わらず雨は降りませんが、去年の様な息苦しさ…

お餅大好き

ずっとやりたい事がありました。凄く日本的で、嬉しくって、美味しくって、楽しいこと。 お餅つき。 20年以上前、アルゼンチンの友人が桜の太い幹の丸太をくれました。薪にするのは勿体無すぎます。その時いらっした日本の大工さんが、それで臼と杵を作って…

2022年の始まりに

2022年 2が並んで可愛い感じのする年です。 子供の頃や若い頃には2022年をアルゼンチンで迎えているなんて思いもしなかったです。というか、そもそも2022年という年を想像した事がありませんでした。 それはずっと遠い未来の、自分には縁のない年でした。 そ…