時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

大丈夫。どうって事ないよ

 去年の今頃は大規模な山火事で、煙で町が霞み、山の中腹からはのろしのように煙がいくつも立ち昇っていて、焼け付くような太陽見ながら、恐ろしさや悲しさなど、どうしようもない焦燥感で一杯でした。

今年は相変わらず雨は降りませんが、去年の様な息苦しさは感じません。このまま何も起こらず秋を迎えて欲しいです。

 

暖炉作りも具体的に進み始めています。耐火煉瓦や耐熱の扉も揃い、去年引っ越してきた日系人の家族が、暖炉作りの経験を兼ねてと手伝いに来てくれることになり、長年愛用した調理用薪ストーブの下取りも決まり、中旬には始められそうです。

想像以上に材料費がかかってしまい蓄えゼロになりましたが、空っぽになれば新しく入ってくる楽しみが倍増する気がしています。

子供の時から貧乏性で、手に入れた物をなくす恐怖がいつも有って、自分の物は自分だけの物、みんなと分け合って楽しむという心のゆとりは全く持ち合わせていませんでした。

私の基準は損か得かだけでした。誰に聞いても、若い頃の私の印象は「ドケチ」が一番初めくるでしょう。

この土地で暮らし多くに人に出会った事で少しは変わることが出来ました。

執着を無くしてゼロになってこの世界を卒業していきたいと思います。手放せる事も沢山有るけれど、まだまだ執着して手放せない事もあります。今後の自分の体調や生活の糧の

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あははは〜


不安も、ないと言えば嘘になります。

それでも「何とかなるし、何とかするから大丈夫」と笑え、解決を見つけ進み、私がいなくなった後も豊かに続いている農場を想像出来る自分がいます。

人から見たら変ですが、「私って凄い!」と最近よく思います。

 

ブエノスアイレスの友人を通して知り合った新しい友人。

彼がブエノスに帰る前に、私にアプリでスタンプを作ってくれました。随分若いけど、似てると思います。

いろんな場面を作ってくれましたが、私の一番のお気に入りを載せます。

No pasa nada は何でもないよ。なんて事ないよ。大丈夫。という意味だと解釈しています。

 

恐竜に咥えられて絶体絶命の状況でも、笑いながらそう言える自分でありたいと思っています。

たとえ食べられても、美味しかった?と笑える。

もし吐き出されても、いい経験ができたと笑える。

本当は友達になりたかったんだと恐竜に言われ、私もだよと笑える。

 

そう。

人生は何があっても大丈夫。全部いい経験なんだと、この先も笑って言い続けることができる様に、自分を磨いていきたいと思います。

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杖をついても歩き続けます