時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

冬籠り前に

まだ3月だというのに、冬が来た様な寒さです。一昨日 昨日と雨と風。今日は曇りでしたが、雲の合間から見えた山は薄っすらと雪化粧していました。

山から吹いてくる風が冷たい訳です。

3月最初の土曜日、プラムでの梅干し作りワークショップをしました。

塩と容器を持参してもらい、我が家で豊作のプラムを使い、私が説明しながら一緒に作ってもらうというものでした。参加無料という事もあってか、Instagramに要項を出してから3日もしないうちの定員の10人があっという間に埋まりました。

3月に入ってから、天候不順で雨が降ったり止んだり、強風が吹いたりで、みんなで収穫から始めようと計画していたので、出来るかどうかやきもきしました。けれども当日はどんよりしていましたが、雨も風もないワークショップ日和?になりホッとしました。

定員超えの15人を受け入れていたので、数人の希望者さんにお断りしたのですが、朝に突然のキャンセルが2人、連絡なしで来なかった人が1人いて、これなら誰も断らず受け入れてあげていれば良かったと思いました。

初めて会うのは2人だけで、あとは友人、隣人だったので、私のめちゃくちゃなスペイン語にも慣れていて、スムーズに進んでいきました。

梅はこの地方では寒くて育たないので、代わりにプラムを使って梅干しを作ります。ですから経験上、塩は8~10%と少なくします。初めての時、梅干し作りで使う18~20%の塩の量でつくり、塩辛くてとても食べられなかったので、翌年思い切って半分にしたのですが、カビる事もなく結構美味しい梅干しができたので、それ以来この分量で作っています。

友人が青しそを持ってきてくれたので出来上がりが例年以上に楽しみです。

みんなとは漬け込むところまでしましたが問題は天日干しです。

これから秋に向かい雨や曇りが多くなり、気温もぐっと下がるので、三日三晩快晴の日を見つけるのは結構大変です。

みんな、美味しい梅干しが出来るのを楽しみに漬け込んでいたので、どうか上手くいって!と願っています。

畑のキャベツでのサワークラフト作りも終え、薪も保存出来、来期のボランティア用のジャム作りが終わったら、いよいよ本格的な冬ごもりです。

寒さの厳しい冬になりそうな気配がします。

人は死ぬのに、なぜ生きるのか?という問いがありました。

わたしは今生きているから生きるのだと答えたいです。いつか死んでしまうから、今を生きている事だけで価値があると思えるのです。

今ここにいる自分を、奇跡の様に思います。

今期も、あれもしたい、これもしたい、あそこへ行ってみたい、こんな経験してみたいというボランティアの若者達の力強いエネルギーを感じ、そんな人たちの一通過点に私が存在出来たことを心から嬉しいと思います。私はここで、私にできることを心を込めてやって行きたいと思った夏でした。

良い夏を過ごせました。

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