時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

歯医者事情

少しは涼しくなりましたか?


8月になっても、パタゴニアはまだまだ寒い日が続いています。

2週間前に降った雪が、日陰に残っています。

我が家での停電は4日ですみましたが、ボルソンを挟んで反対側にある地区の友人宅では10日間も停電だったそうです。

我が地区と違い、街に近く開けた場所なのに、電線に余程大きな被害があったのでしょう。

 

さて今朝歯医者に行って来ました。

こちらへ来てから病院に行ったことは有りませんが、歯医者だけは最低でも年に一回はお世話になります。

もう何軒の歯科院にお世話になったことでしょう。最初は無料の公立の歯医者に行きましたが、予約を取るのに3ヶ月くらいかかり、予約日は早い者順に診察なので、運が悪いと半日待たされるし、麻酔がない、機械が壊れたとかで診療が受けられないこともあって、ただより高いものはないを実感し、それ以来行くのを辞めました。私立の歯医者もいろいろあって、評判がいいところは治療費が高くて予約も早くて2週間後。それでも応急処置に毛の生えたような感じのところが多く、すぐに予約が取れることろはまあ…何というか、1週間も経たないうちに見事に詰め物がはずれたり、噛み合わせが変になって歯が浮いてしまったりと、散々苦労して来ました。

診療は先生1人で、助手も衛生士さんもいません。

それでも歯だけは寝て自分の免疫力で治すということは出来ません。

私のパタゴニア生活での一番と言ってもいいくらいの憂鬱でした。

 

けれども、去年やっとやっと、私に合う歯医者さんと出会えました。

彼女の携帯へ直接予約ができるし、返信も早いし、ちゃんと名前を覚えて名前で呼んでくれるし、私の都合の良い時間になるべく合わせてくれるし、何よりも麻酔が上手で痛くないことが嬉しいです。

安くはないですが高いとも思いません。

今回は急なお願いだったので、診療前の空き時間を見つけ9:00の予約を入れてくれました。

家を出るのはまだ薄暗い時間で寒さは厳しかったですが、雪も雨の降らず、道が凍って硬い分運転しやすかったです。(午後になると溶けてドロドロ道になるのです)

いつも、どんな状態でこれからどういう風に治療するのか、どうするのがベストか丁寧に説明してくれるのですが、何とも早口で、私のスペイン語能力ではついていけず、「はいお願いします」とさも理解した様に答えています。

 

この歳になっても歯医者へ行く前は怖くて緊張します。

でもこれで暫くは問題なく過ごせるでしょう。

入れ歯にはしたくないし、かと言って歯がないまま過ごす豪快さもありません。だから歯並びが悪くても、治療した歯ばかりでも、いつまでも自分の歯で過ごしたいと思います。

 

最近、夜になるとネズミが天井裏を走り回り、ガジガジと木を噛む音が聞こえます。

街には毒薬しか売っておらず、毒を使うのは流石に可哀想だし、卑怯な気がするので困っています。音がしたら下から箒の柄でゴンゴン叩いて驚かすのですが、そんな事で怯む相手ではありません。

超音波のネズミ避けがネット通信で売っているのですが、効果あるものなんでしょうか?

みんなは猫を飼えといいますが、自分の年を考えたら、猫の一生の責任が持てないし、犬達との関係も気にかかるしで家族として受け入れる決心ができません。

それなら、ねずさんと一緒の暮らしを楽しもうと思うのですが、走り回る音を聞くとイライラし、寝不足になりながら、箒の柄で天井をゴンゴン叩いて脅してしまいます。

何か良い方法はないものでしょうか?

 

 

 

 

北半球の猛暑にパタゴニアの寒気を送ります