時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

たまごちゃん

 

月日が瞬く間に過ぎて行きます。もう2月も半ば。あっという間に夏も終わってしまうのでしょう。

去年は書き初め、餅つきや味噌作り講習会、かえる池、バイオトイレ作りなど、仲間たちと色々とイベントを企画実行しました。学生の頃の私を知っている人達からしたら、臆病で人前に出る事が出来なかったあの頃の私と結びつかないと思います。

周りの環境、側にいる人によって、人は良くも悪くも変わっていくんだと感じます。

 

今年は体調が急変した事や、薪の蓄えが無くなってしまった事もあって、イベントは豆腐作り講習会を晩春に一度しただけで、ボランティアさんたちには薪準備を主にしてもらいました。

お陰で薪も準備でき、ゆとりある冬を迎えられそうです。

 

でもこのまま引退してしまうのも残念なので、3月すももが熟し始めたら、参加自由、無料で、一緒にすももでの梅干し作りを体験してもらう「梅干し作り体験会」をしようと考えています。

幸い我が家の至る所に生えているすももは鈴なりに実をつけています。

 

私は物忘れが酷いので、必ずタイマーを使います。5年前日本で買ってきたタイマーが壊れて使えなくなってしまいました。

日本でのアマゾンに当たるメルカードリブレでタイマーを探しました。

値段もお手頃だし、単純な機能で私向きだし、早速購入手続きを始めました。ところが、本体は安いのに、送料が本体より高いのです。安い物なので送料無料にはなりません。

そんな…という事で地元のお店で購入する事にしました。

ところが、おもちゃ屋、文房具店、電化製品店と、売っていそうなお店を回ったのですがどこにもないのです。

スマホ普及で、今時そんな物使う人は居ないからですしょうか。

でもばあちゃんの特性でか、私はスマホを利用するのがあまり好きではありません。きっといろいろな機能を持っていて、使いこなせば便利なのでしょうが、操作する手間を考えると頭が痛くなるし、特に必要も感じません。

折角あるタイマー機能も使いません。私はやっぱりタイマーだけのタイマーが好きなのです。

最後に雑貨屋に行って、「タイマーは有りますか?」と半ば諦めて聞いたら、なんと!「有るわよ」という返事です。

やった~!暑い中お店を回った甲斐がありました。

お店のおばさんが「確か、棚の一番上にhuevito(可愛い卵、卵ちゃん)があったはず」

そうして出してくれたのが、卵型のタイマーです。

知っているタイマーとはかけ離れていたので、かなり面食らいました。

値段を聞くと、このご時世でえっと言うくらい安かったのにも驚きました。

勿論購入しました。

この卵ちゃん。年取った私でも見たことのない代物で、一回最後まで回して(ゼンマイを巻いてという事なのでしょうか?)1分刻みの目盛りに合わせるのです。秒単位なんて無理です。適当。大雑把。正に私向き。

しかもジリリリと言う音がいいのです。

 

勿論名前は(卵ちゃん)です。なんだか直ぐに壊れそうで、毎回緊張しながら使っていますが、大切な可愛い私の相棒になってくれました。

物を減らしてシンプルに生きようと思っていているのに、スマホでできるタイマーを買ったりして、私は矛盾しています。

これからは本当に気に入った物だけを大切に、出来る限りシンプルな暮らしを心がけたいと思っています。

 

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