時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

温かい思い出見〜つけた

バイオトイレ作業風景


あっという間に9月が終わってしまって、気がつくともう10月も半ばに差し掛かります。

ゆとりが無くなったのか、水仙が終わり、さくらんぼも木瓜の花も散り始めていたのに、ゆっくりと彼らを愛でる事を忘れていました。

今はチューリップの蕾が色付き、タンポポが咲き始め、姫林檎の蕾も赤く染まっています。

農場に来る手前にあるポプラ並木は、新芽が出てオレンジ色に木が輝いています。

明日からボランティアの受け入れを始めるので、最初に自家畑の種まきを手伝って貰って終わらせたいと思います。

ボランティア用の家も食器を整え、大掃除をして、バイオトイレもなんとか完成して、田舎のエコシステム貸別荘になりそうな位整いました。

バイオトイレ完成時に、手伝ってくれた友人たちと記念撮影しようと思っていたけれど、みんな用事があって忙しく、慌ただしく帰ってしまって出来ませんでした。

それぞれの事情があるのに、時間を見つけ手伝いにきてくれ事、感謝しかありません。

 

ところで、この機会に家の片ずけをしていたら、16年前の友人の子の描いた絵を見つけました。

当時彼女は3歳か4歳。

初めて会う日本人なのに、臆する事なく直ぐに甘えて来てくれました。

子供の中には、珍しそうに眺めて、笑いかけても話しかけても黙って見つめる(睨む)だけで、最後は逃げてしまう子も少なくないけれど、彼女はこちらが戸惑うくらいに人懐こく、おしゃべりで可愛い子でした。

トキコの発音ができずに、テュキコと呼ばれていました。

ブエノスアイレスから家族と遊びに来たので会ったのは数回。そして16年が夢のように過ぎました。

私は子供がなく、子供の成長を見て時の流れを感じるという事があまりありません。でも時間は確実に過ぎているんだなあとこの絵を見て思いました。そしてあの時の愛おしい気持ちが蘇りました。

私の温かい優しい大切な思い出です。

 

絵を見ながら、私はこんな風に正直な気持ちを形に残す事がでいないけど、誰かがいつか何かの拍子に、「ああ、トキコという日本人が居たな。」と温かい気持ちで思い出してくれる瞬間があればこの世界に私として生きてきた価値があるような気がしています。

 

奥の女の子がJulieta