時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

2022年の始まりに

2022年 

2が並んで可愛い感じのする年です。

子供の頃や若い頃には2022年をアルゼンチンで迎えているなんて思いもしなかったです。というか、そもそも2022年という年を想像した事がありませんでした。

それはずっと遠い未来の、自分には縁のない年でした。

それがどうでしょう!

日本とは遠くはなれた地で言葉もろくに話せないのに、周りの人に支えてもらいながら、自然や動物たちに守ってもらいながら、2022年を生きています。不思議な気持ちです。

 

去年、言葉に出す事で実現すると考えて、新年の抱負を沢山書きました。

一年が過ぎ

バイオトイレも道場の基礎もストーブも出来ていません。

梅の収穫に友人の所へも行けませんでしたし、農場を一緒に支えてくれる仲間も集まっていません。

でもワークショップは出来ませんでしたが、友人達と窯焚きはしました。

日本語教室はしていませんが、家庭教師をしています。

豆腐も味噌も私1人では作るのが追いつかないくらい注文を頂いていますし、美味しいといってもらえます。

持ち物もどんどん友人にあげて喜んでもらっています。

畑も順調です。

体調の方は好転はしませんが、気に病まず付き合っています。

 

実現したことや目処が立ったこともありますが、まだまだ先の見えないこともあります。でも、あの時から1年経ったんだと考えると、それだけで今ここに居る自分を本当に幸せだと思います。

生きている、動いている、働いている、楽しんでいる、新しい出会いがある、感動がある、夢がある。

 

今年は具体的に抱負を書くことはやめました。夢を諦めたのではなく、考えてみればもう何年も前から同じ夢を追っていることに気づいたからです。

この世界で私が目指していくこと、見つめていることは変わらない。だったら焦らず慌てず諦めず、ゆっくり自分のペースで進めば良いんだと思います。

 

この場所に辿り着いてよかった。

ここを利用するのではなくて、同じ命としてずっと大切に愛していく。

自然から学びたい。

そう感じてくれる人たちが、いつでもいつまでもいられる場所にするのが私の追い続けるものです。

人はそれぞれ考えていることも幸福を感じる瞬間も違います。だから方法が違って自分と合わないと感じても、その先の見つめているものが同じであれば、お互い認め合っていきたいと思います。

綺麗な人だったね。明るい人だったね。賢い人だったね。気の利く人だったね。そう言われるのはどう転んでも不可能ですが、「温かい人だったね」と思い出してもらえる様に、この先の人生を送っていこうと思います。それが最大の夢で、かつ最難関な事ですが…。

今年もよろしくお願いします。

 

みんなが笑顔でいられる時、笑っていられる時が、1秒でも多く訪れますように。

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町で水際に生える野生?の昼顔

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お姉ちゃんのホセフィーナ