時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

どひゃ〜。育ったねえ!


もう6月も終わります。

寒い日もありましたが、比較的暖かい日が続いています。

暖かいと言っても、朝は1、2度、日中は7、8度という感じですが。

曇りと小雨が続いていて、お日様を拝める時が殆どありません。

 

でもいつ寒波がやって来るか分かりません。

畑に残った赤ビートは凍ると腐ってしまい食べられなくなってしまうので全て収穫しました。

その点、人参は春まで畝に残しておいても大丈夫なので、1ヶ月必要な分だけ収穫しました。

そして一本の人参を引っこ抜いて笑いました。よくぞまあこんなに成長したもんだと。

 

3年前から自家菜園命的な友人と共同で畑を作っていて、有機肥料を入れず、手入れも殆どしなかった一人の時とは打って変わって、農家から堆肥を買って来てすき込み、水やりシステムも整えたので、多くの野菜が収穫出来るようになりました。それで時々、前述(写真)の様な巨大野菜が取れるようになったのです。

 

こちらでは野菜は出来るだけ大きく育てます。移住当初は、育ちすぎて種入りになったナスや

キュウリなどの野菜に驚いていました。自家菜園のさやえんどうを使って野菜炒めを作ったら、その時一緒に食べた地元の友人が「これはまだ収穫期じゃない。早すぎるよ。」と親切に教えて?くれたりもしました。

あの当時は八百屋に売っている野菜の種類も少なく、ごくごく稀にたけのこ白菜が、とうがたった花の部分を切って、平気で売っていました。

生姜を知らない人方が多かったです。

 

ところが今では近郊に有機栽培農家が増え、大根、白菜、水菜、カブ、パクチョイ、チンゲンサイなどを栽培して売っています。生姜は寒くて出来ないのですが、八百屋で当たり前に売っているようになりました。スーパーではもやしも時々売っています。

ボルソンでは健康や環境への意識が高い人が多く、嬉しい事に私の作る味噌や豆腐に人気があります。どこのレストランに入っても、必ずベジタリアン料理はありますし、ベーガン料理も増えてきました。

 

農業、畜産、養殖ひいては肉食、菜食、ベーガンに関しては思うところは多々ありますが、それはまた別の機会に。

我が家の巨大人参から話が飛んでしまいましたが、この巨大人参は、それを喜びそうな友人にプレゼントすることにします。

そういえば日本の友人のInstagramhttps://www.instagram.com/penguin_shisei/ に、取りそびれた巨大ズッキーニがアップされていて(ストーリだったので、もう見れないかもしれませんが) おお~!日本でも育ったか!と吹き出しました。

 

小さな小さな種から、たった数ヶ月であんな大きくなって、植物の命って凄いと改めて感動しました。