時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

6月のパタゴニア

先週の土曜日の明け方、雪が降りました。

降ったと言うよりも舞ったと言う程度でしたが、周りは薄っすらと雪化粧しました。

2週間前の水曜日にみぞれが降り、勢いがあったのでその時も見た目だけは雪景色に変わったのですが、今回は粉雪で、私にとっての初雪です。

車の運転には支障がないくらいの積雪で、翌日には豆腐の卸にも余裕で行けました。けれども気温が上がらず、陽の当たらない場所には、歩くとサクサク音がする程しっかりとした雪が残っています。雪好きのバターが大喜びで転げ回っています。

パタゴニアと言っても、ここは雪はあまり降らず、寒さも日中マイナスになる事は殆どなく、それほど厳しい地域だとは思いません。ただ水のタンクやホースがすぐに凍ってしまい生活には不便ですが。

6月も後半に入ります。2023年も半分。ずっと2024年には日本へ遊びに行くと公言していましたが、諸事情で延期になりました。もう一人旅は 無理なので、一緒に移動してくれる人を探しています。今はまだ誰も居ませんが、根拠はないけれど何とかなりそうな気がしているから不思議です。

 何年も日本語を教えている生徒さんが、今月末にWorking Holidayを利用して一年の予定で日本へ行きます。彼女は緊張しているけれど、それ以上に楽しみでワクワクしています。

日本は旅行者とお金のある学生には最高の国だと思いますが、働くとなると話は別だと思っています。日本が好きで好きで5年前に3ヶ月日本の語学学校に行った彼女は、日本の良いところしか見えておらず、労働者として過ごすこの一年、どんな風に日本や日本人を感じるでしょうか。

面白かったのは日本に一年分の服を持って行くから、結構荷物になると言っていたので、日本は安い服もいっぱい売っているから、服はそんなに要らないんじゃない?と言ったら、

「日本へ行った時、日本の服がきつくて着れなかった。あの時は私ってこんなに太っているのかと驚いた。」と言うのです。

そして納得しました。肥満の多いこの国では、彼女はスリムな体型をしています。でも手足の長さや肉付き、豊満さが日本人とは全然違います。

そう言えば以前、日本語の生徒さんたちに浴衣の着付けをしてあげた時、物凄く着せにくかったのを思い出しました。

最初の3ヶ月は北海道ニセコの温泉旅館に仕事が決まっているのですが、その後は未定だそうです。

何とかなるし、自分で探すのは大きな経験にもなるのですが、もし受け入れてもいいよ、と言う方がおられたら、是非ご連絡ください。

日本語は教えかたが下手だったのでちょっと(可成りかな)怪しいですが、素直で納豆大好き、お刺身美味しいと言うくらい、食事に問題はありません。

彼女が日本でどんな経験をしていくのか、何を感じていくのかとても楽しみです。

そして私自身も、この先どんな風に過ごしていくのか自分で自分をワクワクしながら過ごしていきたいと思います。