時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

のうじょう真人の山菜メニュー

学生の頃、バイト先の民宿で「ほうれん草茹でて」と言われ、どうすれば良いのか分からず真っ青になっていた私も、今では何とか台所をあずかり、自己流ですが手作り食品も作れる様になりました。今回はそんな私の定番メニューを紹介させて頂きます。
1) たんぽぽの花の酢の物・・・花びらをさっと茹で、三杯酢で。酢は自家製木イチゴ酢。黄色の花びらが木イチゴ酢のピンクにほんのり染まり、ほろ苦く、私たちのお気に入りです。
2) たんぽぽの根とチディビアのきんぴら・・・チディビアは癖のある味と香りですが、とにかく良く出来るので、多くの料理に利用するようにしています。
3) 空豆味噌のみそ汁・・・大豆の代わりにここで良く採れる空豆を使って味噌を作ってみたら、甘口のおいしい味噌が出来ました。今の季節はネマガリタケの筍、おおばこの葉、クローバー、ホップの新芽、きのこなど、その日採れた物を具にしています。
4) ロサモスケータ(野茨)の新芽の天ぷら・・・私たちの大好物ですが、香りが強い為か他の人には人気がありません。
5) 天然はっかのてんぷら・・・柔らかい先の部分を摘んで天ぷらに。スーッとした味の不思議な天ぷらです。
6) 菊芋のみそ漬け・・・シャリシャリした歯触りが最高です。

食後のお茶は天然ハーブ(はっか、ラベンダー、ロサモスケータなど)。時には洒落て夕食後に自家製木イチゴシャンパンを。

自然農法で自給自足を目指してはいるものの、米も麦もジャガイモも時には野菜も買わなければいけません。ですから、せめて季節季節の自然の恵みを、感謝と共に美味しく頂きたいと思っています。