時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

頼もしかった。私の自然治癒力。

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1ヶ月ほど前、私の顔は酷いことになっていました。

もともと顔に大きな傷があり、各部位の形も位置も微妙にアンバランスで、ブスと言われることに何の抵抗もありませんでしたが、その時の状態は、それ以前の問題でした。

まず顎や頬にかなり大きな吹出物がいくつも出来ました。

それが膿まずにあっという間に水ぶくれになり火傷のようになりました。そして破れてジクジクになり、熱を持って痛みました。顔半分がそんな状態で、かさぶたのようなものができかかっても、それが取れてまたジクジクになると言う繰り返しでした。痛いし乾くとひきつるので、乾かないよう傷に良いという弟切草オイルを塗りたくっていました。

顔は酷い状態でしたが、体は健康でしたし、豆腐の卸や日本語教室は休むわけにいかなかったので、特に酷く気味悪いところをガーゼで隠して街に行きました。

予想通り、会う人会う人が驚いて心配してくれました。

これといった原因は思い当たりませんでしたが、丁度私を巡る環境が大きく変わる時期で、自覚はなくても、心の奥深くが傷ついていたのかもしれません。

日本で信頼している統合医療の高橋徳先生に写真を送り相談しました。

「熱があり、汁が出るのは毒出し(デトックス)で悪いことはありません。あと1週間我慢して見て」と直ぐに返事をいただきました。

周りの人たちも、「医者に行きなさい」と言ったのはたった一人でした。

みんなが教えてくれたのは、オオバコ水で1日何回も顔を洗い、清潔に保つ事でした。

そして直りかけたらマリーゴールドのクリームや、体の中を綺麗にするためリンゴ酢と水酸化マグネシュウム(日本ならにがりだと思いますが)で作った液を空腹時スプーン一杯飲む。と言った方法でした。

わざわざオオバコの葉や自家製マリーゴールドクリームを届けてくれた人も、自家製リンゴ酢を売っている店を教えてくれた人もいました。

わたし自身も医者へ行く気も、薬局で薬を買う気もありませんでした。

そのうち治ると笑ってみんなに言っていましたし、そう思っていました。

 

でも初期に市販のオイルを塗ったのは失敗でした。塗ると少し楽になったけれど、それがかえって悪化させてしまった気がします。実際眉の横の塗り忘れた傷の治りが一番早かったからです。

 

傷が酷く顔が洗えませんでしたから、オオバコ水を洗面器に入れそこに顔を浸しました。家にいる時は、毎回水を変え、1日に何回も浸しました。

すると驚くほど回復していきました。丁度治る時期だったのかもしれませんが、それでも「ほほう~。凄いなあ。」と鏡を見るたび驚いていました。

 

治ってもケロイドの様な痣は残ると覚悟していました。この年だし、もともとシミシワ傷が顔を飾っているんだから今更悩むこともないやと、自分を慰めていました。

ところが1ヶ月近くかかりましたが、今は会う人がみんな「綺麗に治ったね。良かったね。」と喜んでくれるほど元に戻りました。

 

私は生き物の持つ自然治癒力を信頼しています。病気も今回の様な症状も、治そう、健康に生きようと体の奥深くで問題と戦ってくれている、自分では気が付かない心に潜む闇を追い出してくれている、心を正していきなさいと教えてくれていると思っています。

だから薬で症状を抑えたり、熱を下げたりせずに、自然治癒力に任せて、悪いものを全部出し切るまで、ありがとうと感謝して心で応援すればいいと思うのです。

勿論これは私の考えですから、人に押し付ける気はありません。医者に行かずに手遅れになってからじゃ遅いんだという人も、最新医療で自分の健康は守られていると信じている人もいます。それぞれが自分の信じる方法を貫けばいいんだと思います。

 

でも私はこれからも自分の奥底にある自然治癒力とか潜在能力とか、そういうものを信じ信頼して行きます。

そして、そういうことを共感し、実践している人達に囲まれている事を幸せだと感じています。

 

雨、霧雨のぐずついた日が続いています。でもそのお陰で気温が下がらず、最低気温が5度前後です。晴れ間に見える山は雪を被って輝いています。

徳先生に送ったかさぶただらけの顔の写真は残してありますが、流石にアップしません。自分で見ても気持ちの良いものではありませんから。