時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

「健康元気」

3月に私の病気の事を書きました。
絶対に転ばない、焦らない、諦めない。そう思って生活してきました。
西式体操は基本的に朝昼晩の3回続けています。食事療法は生野菜中心の少食を心がけていますが、元来甘いもの大好きで意志が弱いので、ストレスが溜まり反動で過食になってしまうよりはと、時々は甘いお菓子を作って食べています。温冷浴も、ドラム缶で水風呂を作り実行しています。毎朝1,000回の操体法足踏みの後に片足立ちの時間を計ることも続けています。
劇的変化、改善もない代わり、 病気の進行は進んでいないと思っていました。
こうしてずっと続けて行こうと思っていました。
以下が片足立ちの月平均です。

右足立ち 左足立ち
11月 23 54
12月 50 47
1月 53 60
2月 77 65
3月 91 90
4月 80 85
5月 87 91
6月 130 135
7月 137 138
8月 170 122

相変わらず静止一点立ちは出来ませんが、それでも以前の様に「おっとっと〜」と、あっちへふらふらこっちへふらふらが随分減って静止している時間が増えてきました。
そうして何ヶ月も片足立ちをしていて、6月に入った頃、ふっと「あれっ?私ってどうして病気克服を目標にしているんだろう。転ば「ない」とか、諦め「ない」とか、どうして「ない」と否定形で考えるんだろう」と気づきました。
自分の事なんだから自分で決めて自分で好き勝手に思い込めば良いんだ。それなら「私は健康だ。私は元気だ。私は幸せで楽しい。」って考えよう。病気克服を目標にしていたら、いつまでたっても病気から逃れられない。でも健康維持で続けていると考えれば病気から離れ健康でいられると思ったのです。これはきっと何かの本で読んだり、人の話で聞いたりした事で、その時は何も感じなかったけれど、今それが自分の中で熟成され、気づきとなって現れたのだと思います。
別に他の人と比べる必要はなかったのです。みんなが当たり前にできる事が出来なくても、それが私。出来ていた事が出来なくなってもそれが今の私、気にしない気にしない。
そう考え始めたら、そして自己流の般若心境を唱えながら片足立ちを始めたら、一気に記録が伸びました。これは自分でも驚きでした。
人間って、本来、結構単純で素直なのかもしれません。
ずっと自己嫌悪と劣等感の塊だったけど、今は人の評価よりも自分の好評価を大事にしようと思っています。
初めて自分の事が好きになっています。

パタゴニアも春が近いです。クロッカスの花が咲きました。朝は霜で凍っていますが、日中の日差しに生き返ります。命の輝きを感じます。