時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

「ああ、2013年は素敵な年だった!」

毎年毎年毎年言い続けている言葉。
「もう一年の終わり。早いなあ・・・あっと言う間だったなあ・・・」

そして今年もやはり、同じ言葉をつぶやいています。
考えてみると青年海外協力隊パラグアイに赴任してからずっと真夏の年末年始を迎えています。人生の半分近くにあたります。
それなのに未だに暑いと新たな年を迎えるという厳かな気分が出ません。三つ子の魂百まで、と言いますが、こんなところで妙に納得しています。それでも移住当初は大みそかに年越しそばを食べ、元旦は犬たちと歩いて15分程の高台に行き初日の出を拝み、おせちを用意してお雑煮でお祝いしていました。蕎麦とお餅を用意するのが、一年の最重要課題でした。
何時のころからか、暑い夏に無理しておせちを作っても腐らせてしまうし、高級品の蕎麦も餅米も準備するのが難しくなったし、何よりも夏は一年分の薪の準備に忙しく、一日一日を大切にしていれば毎日が新しい始まり、毎日が元日でお目出度いのだから、年末年始に特別な事はしなくても良いか な・・・と思うようになりました。

昨日の続きの今日。今日の続きの明日。
それでも暦が替わって西暦が変わると、「新年の抱負」「初○○」と何時もと違う気持にはなります。

2013年。
悲しい別れがあり、新しい出会いがありました。悔しい事も腹の立つ事もありました。もちろん嬉しい事や楽しい事も。全然成長していないダメな自分も居るし、少しは良い方に変われたかなあと思う自分も居ます。
何も変わっていないようで、色んな事が変わっているのだと思います。

多くの人や自然に支えられ助けてもらってきたのに、何も還せない自分に気付きます。
私に何ができるだろう?きっと何も出来ません。それなら今ここに居られる事を感謝して楽しんで大切にしていく事が一番の恩返しです。
ですから、心をこめて言おうと思います。
「ああ、2013年は本当に素敵な年だった。私の周りの全ての人に、全ての自然に、頼ってくれる犬と猫に。有難う」と。

今回が今年最後のブログです。
皆さま一年お付き合い頂きありがとうございました。
2014年もどうぞよろしくお願いします。
皆さまが心から笑って残りの2013年を過ごせますように。

写真は畑の横で偶然見つけた四葉のクローバーの群生です。写真を撮る前に28枚の四葉を摘みましたが、まだまだ残っています。いくつ見つけられますか?ちなみに摘んだクローバーはみそ汁の具にして頂きました。