時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

美味しかった。パタゴニアのお餅つき

nojomallin2019-01-07

2019年が始まりました。
今年もよろしくお願いします。

イブと大晦日の夜は、毎年毎年爆竹鳴らして音楽かけて大騒ぎするのがこちらの習慣でした。勿論動物が怖がる、うるさいと嫌がる人も多いですが、騒ぐ人達は他人の事なんて御構い無しです。
パタゴニアは夏は乾燥と風の季節なので、火事防止から爆竹禁止令は毎年出ていますが、規則はどう潜り抜けるかをまず考えるアルゼンチン人。いい加減にして!とうんざりする騒ぎが続いていました。
でも去年は驚くほど静かな年末でした。爆竹を買うお金も、アサードして大騒ぎするお金も無いくらい経済危機だったのでしょうか。

年末チリに住んでいる日本人の友人が餅米持参で遊びに来ました。我が家には自家製臼と杵があります。大晦日に友人日系家族、スペイン人の友人達を招待して餅つき大会をしました。
総勢11人。もち米5キロを用意して4回餅をつきました。そのうち1キロは玄餅米。日本では珍しいものだと思います。
小豆あん、大根おろし、きな粉、醤油だれ、胡桃あん、海苔、胡麻味噌、チーズを用意し、搗き立てを好みのタレで食べてもらいました。
玄餅米は蒸すのに普通の餅米の3倍の時間がかかり、搗いてもなかなか固まらず苦労しました。つぶつぶも残ってあまり伸びませんでしたが、味は餅の甘みとコクが濃く、驚く程美味しかったです。
みんな餅を搗くことを楽しみ、搗き立て餅を美味しいと喜んでくれました。

私は米粒がかすかに残るくらいの搗き具合が美味しいと思いますが、二世の友人はテラテラになるまで搗きたがったし、日本人の友人たちもそれぞれの好みがあり、のし餅の大きさ、厚さにもこだわりがあって面白かったです。(みんな8ミリくらいの薄さにするのでびっくりしました)

今夏は総じて低温でストーブを焚く日もあります。国境のアンデスの峠では雪が降っていたとか。そうかと思うと、30度近くまで気温が上がる日もあって大変です。

どんな年になるか?ではなく、こんな年にしよう!と目標を持って進んでいきます。
今年出会える人と動物、経験する出来事、実現する夢、咲く花、育つ木、実る果実。
2019年も楽しみが一杯です。