時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

初夢

nojomallin2006-01-09

私は、何処でも、ほんの数分のうたた寝でも、眠ると必ず夢を見ます。しかも、その殆どが色付きで、目覚めてからもかなりハッキリ覚えています。
中学の時、眠ったと思ったら直ぐ目が覚め、何気なく時計を見て朝になっていたのにとても驚いた事があります。唯一の「夢を見ない眠り」の貴重な経験です。
子供の頃から、追いかけられたり、お化けに出会ったりと、夢では随分怖い思いをしてきました。でも最近では厚かましくなったのか、「これは夢なんだから」と、自分に都合の良いように夢を変えてしまう事も時々出来る様になりました。また、以前はご馳走を食べる前に目が覚めていたのが、今ではしっかり食べられる様にもなりました。
ですから、今年の初夢は一つ縁起の良い夢でも見よう、と張り切って眠ったのです。ところが・・・とても暗い、リアルで嫌な夢を見てしまいました。
毎晩毎晩夢を見て、突然、忘れていた小学校の同級生が出てきたり、知らない町が何度も出てきたり、「夢のお告げ」を本気で信じて、自分なりの夢判断をしてきました。
ですから今年の初夢についても暫く真剣に考えてしまいました。そして、ふっと気づいたのです。私の見る夢は「お告げ」なんかではなく「自分の本当の心」の現れなんだと。
日本に居る頃は、今思い返すと、ウンザリするくらい根暗で、悲観的で、いじけた性格だった私は、ここへ来て、少しは明るく思いやりのある性格に変われたと思っていました。でも、夢に現れる出来事、出てくる人達の性格を思い返すと、とんでも無いどろどろした不安、不満を、私はまだ抱えている様です。
性格の明るい人や動物の側や自然の中にいるだけで、こちらも明るく元気になれます。今更明るい性格になるのは難しいけれど、せめて、周りを不愉快にさせたり暗くさせたりしない様に気を付けなくてはなあ、とつくづく反省しました。
もっと自然に還ろう、もっと周りの人達に感謝しよう、もっと全てに感動しよう。
「ああ、面白い楽しい夢だった」と毎朝目覚められる様に自分を変えていこうと、大いに反省した今年の初夢でした。