時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

免許更新しました

地球沸騰化

パタゴニアも暖冬となっています。例年なら8月はまだ、一日中薪ストーブを焚いていないと、家の中で

もオーバーを着て震えていなければいけませんが、今年は朝ストーブを4、5時間焚くだけで、次の日まで薪を足す事はありません。

23日は畑の畝の準備をしました。ビニールトンネルの中ですが苗用に、キャベツやレタスの種を播きました。今日はそら豆を直播きするつもりです。去年より1ヶ月以上早いです。

でも思い返してみると、移住当初、30年近く前は8月20日が畑初めの日だったので、驚く事は無いのかもしれません。

 

さて愛車のエディちゃんが20歳を迎え税金免除になった事で住所変更をし、書類上エルボルソンの住民に戻りました。(今までは友人の協力で車税が1/10の町の仮住民でした。)

そして5年ぶりの免許更新をエルボルソンでしました。

今までは1時間以上かけて住民票のある街に行き更新していました。予め免許用写真を撮って用意し、朝早く家を出て役場、病院、免許更新センターを周り1日掛りでした。全部の手続きが終わると、10日後くらいにまた新免許を受け取りに行っていました。

若かったのでそれもあまり苦にはなりませんでしたが、もう長時間運転するのも家を開けるもの億劫になってきたので、良いタイミングだったと思います。

今までなら自分で写真を用意して、病院へ行って健康問診を受け、役場で手続きして、と、何箇所も周らなければいけませんでしたが、今では街の中心地に免許更新センターが出来、1箇所で全て済む様になっていました。

ただ1日目は手続きと銀行へ行っての料金支払い

2日目は写真撮影

3日目は健康問診

それが全て終わると3日後に新免許発行となります。

結局一度で終わらず、計4回足を運ばなければなりませんでした。

でも目出度く問題なく更新出来ました。

健康問診の日、朝薄暗いうちから家を出て行ったのですが、人が待っていて40分ほど待たされました。部屋の外で待つのですが、屋内といっても広いスペースで火の気もなくガタガタ震えるほどではありませんでしたが寒かったです。手袋をしていなかった私が冷えた手を擦っていると、隣にいた手袋をしていた年配の女性が

「冷たいの?」と話しかけて「私の手は年中ほかほかなの」と言って手を握ってくれたのです。

本当に驚くほど暖かな手でした。

たったそれだけの事。でもアルゼンチンらしい良さだな、ととても嬉しかったです。

 

アルゼンチンは10月に大統領選挙があります。

先日予備選挙があり、誰も予想しなかったかなり過激な党が首位に立ちました。 どう変わるのか予想もつきませんが、どん底のアルゼンチン経済。我慢限界の人達が、爆発を起こした様な気がします。ただ治安悪化が加速しそうで、それが怖いです。

 

珍しく早朝一瞬粉雪が舞いました。

小さな自然の移り変わりに目を向けて、心豊かに過ごしていきたいです。

 

 

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