時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

今年も秋を感じられた!

4月も半ばを過ぎました。

パタゴニアは秋深しで、黄葉、紅葉の美しい季節になっています。

もう40年近く前、札幌の農業専門学校生の頃、秋に北海道大学のポプラ並木の黄葉を見に行ったことがありました。その当時は札幌の観光名所の一つでした。

秋に黄金色のポプラを見ると、学生時代の楽しかった事を思い出します。

 

今朝はマイナス1度まで気温が下がりました。朝の犬達との散歩の時、真っ白に霜が降りた農場が朝日に光ってキラキラ虹色に輝いていました。

 

あっという間に夏が終わりました。終わった今は(あっという間)と感じますが、イベントやワークショップをしたり、ボランティア用の宿泊施設を整えたり、色んな事が進んだと思います。

 

9日に今季最後のプロジェクト、味噌麹ワークショップをしました。我が家でやる為、7人と人数制限があり、結局3回の開催となりました。

3回目ともなると、前回の反省点も生かせ、自分では満点近くの内容になったと自己満足しています。

今回は800km離れたコモドロリバダビア、150km南のエスケル、130km北のバリローチェと会ったこともない人たちが参加してくれました。味噌の輪がどんどん広がっています。

 

いつも感じるのですが、今回も参加者は殆どが初対面。それなのにワイワイとお喋りし、冗談が飛び交う和気あいあいのワークショップになりました。この陽気さ、人懐っこさがアルゼンチンの良さだと思います。

私は人が集まるところは苦手で、会話も弾まない楽しめない人間ですが、主催者が自分であった事や少人数で味噌や日本に興味のある人たちが集まってくれた事で、とてもリッラックスして楽しく過ごせました。

 

次は豆腐のワークショップをやろうと、頭の中はワークショップの色んな場面が浮かんでいます。

でも暫くは体を休めてあげたいと思います。

転んだり、腕が上がらなくなったり、関節が痛かったり、「歳だから。持病だから仕方ない」ではなくて、これは体の緊急メッセージなんだから、しっかり受け止めて大切にしてあげなくてはと思います。

 

静かな朝、外に出るとカラカラと驚くほど元気な音で黄葉した葉が落ちていきます。

アカゲラがキュンキュン特徴のある声で鳴きながら、幹を突く乾いた音が響きます。

ハチドリがバルルルルと勇ましい羽音をさせて餌場の縄張り争いをしています。

 

一日中薪ストーブを焚く日も近いでしょう。

今ここにいる事、生きている事。

大袈裟ですが奇跡のように感じ感謝しています。私が私で良かったと素直に思えます。

 

よかったら見て下さい

Tiloの大木

https://www.instagram.com/chacraarigatou/

大きな音をさせて落ちるtiloの葉