時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

味噌と麹のワークショップをやったよ〜^_^

玄関前の姫林檎


3月21日 南半球は暦の上で秋を迎えました。

3月に入ってから、早朝ぐっと冷え込む日が増えました。紅葉にはまだ少し早いですが、ポプラはほんのりと黄色く葉を染め始めました。

今秋は林檎が大大豊作で、その見事さに見とれています。

20リットルの容器一杯にリンゴ酢を仕込もうと思っています。

 

有機大豆を健康食総菜屋をしている友人と共同購入する時期になりました。今年は1トンの大豆を注文します。でもみそ、豆腐ブームで1トンの大豆では一年保たないかもしれません。大豆も日本のとは違い1キロの乾燥大豆から1キロちょっとの豆腐しかできません。日本の大豆で同じ様に作った時は2キロの豆腐が出来ました。

何の特技も才能もない私が、こうしてここで生活出来るのは、日本人が作る豆腐と味噌を選んで買ってくれる人たちがいるお陰です。ありがたい事です。

 

先週の土曜日2回目の味噌、麹ワークショップを開催しました。

我が家でやる関係で6人だけと人数制限しました。インスタグラムに広告だけのせ、特に宣伝はしませんでしたが、希望者が多く、一回の予定が3回(3回目は4月9日)開催になりました。でもまだ参加待ちの人がいます。

今までも豆腐や味噌の作り方教えてと頼まれ、豆腐作りは何度かやりました。でも味噌は麹作りから始め、最短でも5日はかかります。とても教えてあげられる時間がありまん。

しかもパタゴニアでは麹が手に入らず、私も分けてあげられるほどのゆとりはありませんでした。

でも発酵食品の人気でネット通販で麹が売られているのをみつけ、それなら作りかたさえ教えてあげれば、麹を購入して各自でできると思いワークショップを企画しました。

 

1日で麹と味噌作りをする為に、準備が大変でした。

大豆と空豆の味噌作りをする事にし、あらかじめ大豆を煮、空豆を蒸しておきました。麹も一回に最低3日かかり1キロちょっとしか作れないので、当日味噌作りに必要な2キロとお土産用に1キロを作って冷凍しておきました。

ワークショップでは初めに麹仕込みのためのコメの研ぎかたから見せて、友麹の付け方、保温の仕方を実演しました。また前日仕込んでおいた麹で、24時間経つとこうして熱を持ち、部分的に白い麹菌がついてくる事、そうしたら1回目の手入れをこうしてするんだよ、と実際に体感してもらいました。

 

大豆は家庭でも潰せる様にビニールに入れ麺棒で潰す方法にし、空豆は皮むきが必要なのでそれもやってもらいました。

 

最後は200gの私が作っておいた麹と、味噌は各家庭で熟成させるようにジブロックに入れ持って帰ってもらいました。

 

味噌仕込みが終わったら、大豆味噌、エンドウ味噌、空豆味噌、トーバンジャン、ひよこ豆味噌、白金時豆味噌、野菜味噌(これらは私が趣味で作っていた物で、ワークショップでこうして試食してもらうなんてその時は夢にも思いませんでした)、味噌クッキー、豆腐味噌、味噌チャパティ、ナスの味噌炒め、麹ヨーグルトの試食会をしました。

 

もう目が回るほどの忙しさでしたが、やれて良かったと心から思いました。

全ての工程を実際にみんなでやったので、体で覚えてもらえたんじゃないかと感じています。

 

最高に面白かった

分かりやすかった

楽しかった

美味しかった

 

お世辞であったとしても、とても嬉しかったです。

みんなが味噌を自分で作る様になったら味噌が売れなくなるじゃないと心配してくれる人もいましたが、そんな事全然問題じゃありません。

味噌を作りたいと言う人がパタゴニアに居ると言う方が、ずっとずっと感動的で価値ある事だと思います。

 

一年後、各自で作った味噌の試食会しようよ、なんて言ってくれる人もいてこれからどんどんこの輪が広がっていきそうでワクワクします。

ボランティアがインスタグラムを作ってくれました。もしよければご覧ください。

https://www.instagram.com/reel/CqAsLjXoKNh/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

3回目の味噌ワークショップが終わったら、次は豆腐ワークショップをしようかと考えています。

こちらは参加希望者が味噌よりも多そうでしっかり準備して、楽しんでもらえる企画を考えようと思います

 

自分の人生を楽しくするのは、自分なんだなあとしみじみ感じています。

 

参加者の1人が木の味噌桶をプレゼントしてくれました