時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

2021年の最後に

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手作りクリスマスプレゼント


私は週2回街に豆腐と味噌を卸に行きます。そしてその時に買い物をして日本語の家庭教師、習字教室をします。それ以外は基本的に農場にいます。

 

最近、朝少し遅く街に行くと、もう車がいっぱいで駐車する場所に困る事が多くなりました。歩行者も増えて飛び出しがないか、いつも緊張しています。買い物に行ってもレジで待つ時間が長くなりました。

ああそうか…もう2021年も終わりで、夏の観光シーズンに入ったんだ、と気づきました。

 

農場でも年末年始の花、アンデスの山百合アマンカイが咲いています。収穫しなかったサクランボが半分干からびて落ちてきます。ローズヒップの花が咲いています。草むらで遊んだ犬たちが、ピンポージョという草の丸い種を体につけてくる様になりました。

毎朝外へ出るたびに草の背丈が伸びていて驚きます。畑の野菜もずんずん大きくなっています。

姿は見えませんが、蝉の声を聞く時もあります。

 

1日があっという間で、1週間が、1ヶ月が、1年が夢の様に過ぎ去っていきます。

時は変わりなく同じ速度で流れているのに、自分はその流れに置いてきぼりをくってしまったような気持ちがしています。

 

今年はどんな年だったんだろう?どんな人たちに出会って、何を思い経験してきたんだろう?

思い返してそれが何年も前のことだったりして驚く事が多くあります。

 

残していきたい事、実現したい夢はあるけれど、叶うまでにはまだまだ時間がかかりそうだし、その夢に近づているのかさえ分から無くなってしまい、これで良いのだろうか?とそんな思いがふっと頭をかすめる時もありますが、これで良んだ。今ここにいる事だけで有難い事なんだと直ぐに思い直します。

 

Tokikoは嫌なことってないでしょう。

いつもエネルギー一杯だね。

会うたびに元気になってる。

 

友人やボランティアの人に最近言われた言葉です。

例えそれが一部の私、表面だけの私であっても、そう評価してもらえた事を素直に嬉しいと思いました。

 

落ち込んで息が詰まりそうになる出来事がパタゴニアにも世界にも溢れています。

出来ない事が増えていく自分の体にため息が出ることもあります。

悲しい別れもあります。

でもそんな中から、希望が持て、楽しくて嬉しくて気持が温かくなる事を沢山見つけ進んでいこうと思っています。

 

2021年、読んでくださってありがとうございました。

2022年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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大好きな花アマンカイ