時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

強かった。自分の意思。

人生にはドーンと落ち込む時期というのが必ずあるものです。

といきなり大袈裟なことを書きましたが、9月になって突然私は自分のエネルギーが萎んでしまったのを感じました。

8月31日の早朝に怪我をしてしまい、3日間ほとんど何も出来ませんでした。こういう時は、動物たちを見習って、兎に角寝て過ごしました。ストーブが消えかかると、老猫.福がニャーニャー文句を言うので薪だけは足しに行きました。

腕に巻いたタオルが真っ赤に染まっていくのを見ながら、良かった。これで血が傷口を殺菌してくれると有り難かったです。

ゆっくりでも指が動いたし、痛かったので、神経は大丈夫だったんだとほっとしました。

 

両腕の怪我が痛く、熱が出たのか頭痛が酷く、腰もひねって動けなかったので、正に踏んだり蹴ったりの状態でした。

 

それでも好きだと言ってくれる人たちがいる豆腐作りをし、家で使えるように薪を外から運び入れました。普段なら朝の数時間で終わる仕事を、ゆっくり工夫しながら、休み休み1日かけてしました。月曜日には作った豆腐の卸と大好きな日本語教室に街へ行きました。

外はずっと快晴で暖かく正に薪集め日和でしたが、必要以外は何もせずベットに横たわっていました。落ち込みそうになると、私は「あははは」と一人で馬鹿みたいに声を出して笑いました。

 

怪我をしたのは全く私の不注意と考えの甘さからでした。いろんな人達に助けて貰って今の自分があるのに、感謝を忘れ、油断していい気になって過ごしていたからだと思いました。

 

今日やっと溜まっていた洗濯をしました。(手洗いなのでなかなか出来ませんでした)

まだ外で働く気にはなりませんが、お味噌汁が食べたくなり、タンポポの葉を摘んで具にしました。初物です。

机に座ってブログを書けるようにもなりました。

 

私はよく人から、「強い」と言われます。それはふてぶてしいと言う意味もあるのかもしれませんが、今回自分で「そうだ!あんたは強い。」と感じました。頼れる人やお金が無いから、素直に甘えられないから強く振舞うしかなかっただけで、強いと評価される度、そうじゃ無いのに。いつも心はグラグラ揺れて人の顔色ばかり伺っているのに。と頭の中で反発していました。

でも今は私は強いんだ。だから絶対大丈夫。何があっても一番いい方向へ向かって行ってる。と思うことができます。

 

人の好意や心配を疑わず素直に受け入れていこうと決めました。

そして何があっても少し時間はかかっても、あはははと声を出して笑っていこうと思いました。

 

もし元気が無くなって落ち込んでいる人がいたら、伝えたいです。

 

絶対大丈夫。心配なんて心の無駄使い。あはははと声に出すと体も心も周りの物も全部が元気になっていくから。声を出している時、そんな事して虚しく無い?と言われ黙ってしまったこともありますが、今なら「ぜーんぜん!楽しいよ!」と答えることができます。

人は高く飛ぶ時思いっきり低くしゃがみます。夜明け直前が一番暗く寒いです。

だからもうダメ、立ち上がれないと思った時が上へ登っていくチャンスです。

私はそう思っています。

そう!今が私の最大のチャンスなんです。そしてチャンスを活かせるように、常に叶えたい夢を見続けていこうと思います。

 

咲いたクロッカスが毎朝凍っています。

昨日と今朝、最低気温がマイナス7度でした。でも春は確実に来ています。

 

 

 

 

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