時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

「エルボルソン滞在アドバイス」

賑やかな所が苦手で、観光シーズンの年末年始は人が活動を始めるお昼近くから は絶対中心街へ近寄らないという、とても偏屈な私です。遠い日本か らアルゼ ンチンパタゴニア、エルボルソンやバリローチェの情報を求めてこのサイトに 辿りついた方にはあまりにも役に立たない内容で”ごめんなさ い”と言う気持ち で何時も一杯です。そこで今回は多少でも役に立ちそうなアドバイスを考えてみ ました。
おそらく一番驚かれるのはネット事情の悪さでしょう。私はエルボルソンしか知 りませんから比べようがないのですが、回線が信じられないくらい遅いそうで す。確かに・・・・時々検索も出来ない、メールも送信中がずーっと続き、最後 に「失敗しました」と表示される事があります。動画ももちろん見られません。 ですからエルボルソン滞在中はネット関係の用事は出来ないと覚悟された方がい いでしょう。お店でWiFi表示があっても、やっている人が少ない時は、回線 が切れているとか、遅すぎるという事ですからネットは諦めましょう。

観光地ですが、殆どのお店が昼休みで閉まります。店によって時間は違います が、12時半から4時か5時まで閉まっています。もちろん郵便局、銀行もそ うです。時間ぎりぎりに滑り込んでも、時間が来たら「はい、さようなら。また 午後に」と追い出される可能性大です。流石に銀行の自動支払い機にお昼休み はありませんが、週末などは現金が不足して下せない時があります。ご注意を。

スーパーなどは違いますが個人商店ではお店に入ったら、まず順番番号を取りま しょう。大体入口に赤くて丸い小さなプラスチック製の番号機??があり ま す。 そこから一枚紙を引きぬいてその番号が呼ばれるのを待ちましょう。取り 忘れると何時まで経っても相手にしてもらえませんよ。

ブエノスアイレスやバリローチェからエルボルソンへ来ると、のどかで安全な街 に見え、気持ちが緩みます。でも残念なことに観光シーズンは出稼ぎスリさん も増えるようです。過度に緊張する必要はありませんが、注意は必要です。特に 外国人のデジカメ、コンピュータ、携帯・・・大人気で被害続出しています。 本当に驚くほど見事な技でお持ち去りしてくれます。大切なものは絶対肌身離さ ず持ち歩いて下さいね。

パタゴニアというと氷河のイメージで寒いと思われがちですが、エルボルソンの 夏、1月2月の太陽は強烈です。乾燥して暑い日も多いです。熱射病、 日射病 にかからないようにして下さい。
でも暑くてふらふらになった翌日雨が降ってストーブを焚くという事もざらで す。夏と冬が同居していると考えて旅行準備してください。

長年住んでいると不便が当たり前となって、日本から来られた方が何に驚き、困 るのか正直分かりません。あまり有益なアドバイスは出来ませんし、旅は驚き と発見を楽しむもの。健康管理と安全にだけは気をつけて自分らしい楽しいエル ボルソン滞在にして頂けたら嬉しいです。でも、何かお知りになりたい事などあ りましたら、なんでも相談してください。お役に立てるかどうかは別問題です が・・・・。

今のところ月曜日と木曜日の午前中は町の文化センターに居ますから、 もし よければそちらの方へお越しください。エルボルソンの感想や旅のお話聞かせて 下さい。

写真は観光名所カホンデリオアスール(cajón de río azul)へ行く途中渡るつり 橋です。なかなかスリリングな橋です。