時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

「感じるだけで十分。元氣をありがとう。」

縁があるってよく言いますが、本当にそうだと思います。必要な時に必要な人や物が自然と私の所にやってくるんだと思います。
ケフィア
ほぼ同時期にブエノスアイレスとマジンの2人の人から頂きました。何年も前にドイツ人の友人からヨーグルトケフィアというものを貰い、牛乳で育ててヨーグルトにして飲んでいました。けれども農家に牛乳を買いに行くのが大変だったし、スーパーの加工乳で作る氣もしなかったので、ケフィアを欲しがっていた人にあげてしまいました。
この夏ブエノスの友人が遊びに来た時、「これ知ってる?体に凄く良いんだよ。」と瓶に入ったケフィアを持って来てくれましたが「私今、事情があって菜食主義で乳製品は取らないんだ。ごめんね。」と申し訳ないけれど断りました。
「違う違う。これは水で作るケフィア。」
「えっ?水でケフィアが育つの?」
「こうやってケフィアを水で洗って、瓶に入れて、ケフィアのご飯になる砂糖とレモンを入れるだけ。あったかい所に置いておくと1日でプクプクして瓶の中で踊りだすよ。そしたらケフィアを越してその水を飲むの。でも絶対金属に触れさせないでね。」
私は菌とか酵素とか大好きで、早速言われた通りに作ってみました。レモンはないので代わりに、農場で取れたりんごとスモモのドライフィルーツを入れました。
寒い我が家ではケフィアはあまり活発に踊ってくれませんでしたが、プクプク泡が出て、りんごが発酵してかフニャフニャになっていたので、2日後早速越して飲んでみました。
ほのかな酸味があり、特別美味しいとは思いませんでしたが、かと言って飲みにくいわけでもなく、味よりも、ケフィアが作ってくれた何かが、今私の細胞を潤し、体の中を掃除してくれているんだなあという思いを心地良く感じました。
それから毎日600ccのケフィア水を飲んでいます。大体3日に一度作ります。水もブルーソーラーウォーター水を作っています。
「何がどう体にいいの?」「科学的な説明してよ。」「1リットルの水に何%のケフィアを入れて、何グラムの砂糖とレモンを入れるの?」「ブルーソーラーウォーターって、成分がどう変わる訳?」
納得しなきゃあ信じない人もいますが、私はそんな事どうでも良いんです。
ケフィアが踊ります。ああ、この子達は生きているんだ。
ブルーボトルに入れた水が太陽に光ります。ああ、太陽の力が水に溶け込んでいるんだ。
それだけで、ありがとうという氣持ちになれます。見えない力が私を元氣にしてくれているんだと幸せになります。感じるだけで良いんです。
このケフィア、どんどん増えていきます。最初は乾燥保存していましたが、とても追っつかないので、最近は増えすぎたケフィアを良いのか悪いのかわかりませんが、畑の土に還していました。本当は水に還すべきなんでしょうが、水路は私だけが使っている訳じゃないので躊躇いがあります。
でも先日ふっと閃いて、水風呂に網に入れたケフィアを入れてみました
私は西式健康法の温冷浴を実行していて、外の露天風呂の近くに水のドラム缶風呂を作っています。流石に砂糖は入れませんが、落ちたりんごも一緒に入れてみました。さてさてどんなに感じかな?と楽しみにしていたんですが、入れた日から雨が続き露天風呂が沸かせず、ケフィア水風呂を未だに試せていません。
これからだんだん寒くなるので外風呂は入りにくくなりますが、 ケフィアと入る水風呂が楽しみです。ケフィアにとってはいい迷惑かなあ?

砂糖は玄砂糖を使っていますから、水の色が薄茶色になっています。