時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

「ラゴ プエロのお菓子祭り」

前回のブログで紹介したラゴプエロ市でのお菓子祭り。日系二世の友人と参加しました。
ただ予想に反して国際色は殆ど無く、クリームを原色に色付けしたケーキ、レモンやアップルパイ、カスタードプリンなど、殆どがこ ちらのケーキ屋さんで売っているお菓子でした。私たちだけが日本を強調していて、何となく浮いていました。また子供の日のイベン トと重なっていたので、やって来たのが殆ど子供連れ家族。見た目の華やかなあま〜〜〜いお菓子に人気が集まり、割りと地味でなじ みの無い和菓子には無関心でした。
少し期待外れの結果に終わってしまいましたが、それでもとても良い経験と勉強になりました。
参加を決めてから、コストをかけず、手に入る材料で私でも作れるお菓子を調べ、いろいろ考え試作してみました。
アズキはこちらの人は「塩辛い料理」に使うので、餡はあまり人気がありません。またアズキは私には超高級品といえる値段なので、 ようかん、お汁粉、餡まん、餡パン、餡だんごなどは却下。
米粉を使った団子類も、冷めたら固くなってしまうので却下。
出身地愛知の名物、私の大好きな「ういろう」も、あのもちもち感が苦手な人が多いので却下。
甘い物という限定つきなので、おせんべいやあられも却下。

で、作ったのは「カステラ」「さつまいもきんとん」「かりんとう」「おにまんじゅう(愛知県の郷土菓子です)」「ごまクッキー」 「ミニどらやき(餡は金時豆で代用)」「みそ蒸しパン」「甘くしたせんべい」そして飲み物として豆乳を持って行きました。

とにかく初めてのイベントなので、どんな物に人気があるのか想像もつきませんでした。よく「日本にはデザートの習慣はあるの か?」と聞かれるので、今回は売り上げよりも和菓子の紹介に重点を置こうと思いましたが、子供のころから和菓子に親しむ暮らしで はありませんでしたし、繊細さも和的感性も無い私には少し無理がありました。
苦労して作った割には、見た目もいまいち、お味もこちらの人好みに合わせ超甘くしたのでいまいち。
他の屋台に比べて華やかさが無く、日本趣向にも徹していなかったので中途半端な結果に終わってしまったと反省しています。
また買って下さった方の正直な感想を聞く機会もなく残念でした。

それでも和菓子を紹介するきっかけに少しはなったかな??と思っています。「和菓子ってまずい」なんて事にだけはなっていませんように・・・。地方に住む日本人の責任をひしひしと感じています。

写真は私の作った和菓子と一番人気だったお店のカップケーキです。