9月も終わろうとしています。
暖かくなったと思っていたら、天気が崩れ寒くなりました。一日中薪ストーブを焚いています。製材場に薪用の木っ端をもう3回も買いに行きました。この気温が続けば、もう1回買いに行かなければなりません。日本の残暑ならぬ、パタゴニアの残寒です。
来月から野焼きが山火事防止で禁止なるので、今山の中腹では、切った木の枝を燃やしているのろしがあちこちで上がっています。
我が家では薪にならない枝や木っ端は露天風呂を沸かすのに使います。湯に浸かる度、心も身体も温まり、湯を沸かしてくれた小枝たちに感謝します。
この数年、この農場を愛して引き受けてくれる後継者の事をずっと考えていました。土地が欲しい、パタゴニアに住みたい人は沢山います。でも全てを譲っても良いと思える人には巡り会っていません。まあ焦らず待とうと思っていました。でもこの冬、体調が悪化したことで考えがふっと変わりました。
私は色んな事に執着していたんだと。
私のように農場を愛してくれる人?でも私の愛し方は本当はとても利己的じゃないのか。ワンコたちを大切にしていきたい。でも私の思いがワンコたちを本当に幸せにしているのか?
「お前の為にしてやってるのに。お前の為に言ってやってるのに」と言われ続けていた頃、(それは違う、嫌だ)と思っても、私は駄目な人間で、相手の方が絶対正しいから従おうとしてきました。
でも今は、私の価値や世界観を認めてくれる人だっている。もっと自分に自信を持っていいんだと感じています。
そうしたら、100%同じ想いの人なんていない、自分の思いを押し付けてはいけない、もっと柔らかい心で周りを受け入れなきゃいけないと気づきました。勿論自然や人間以外の命に尊敬のない人は受け入れることはできませんが、農場の為にとかワンコ達のためにと思っても、私の思いが全てじゃない。違う思いもある。私の思いや執着を手放したら、もっと違う世界が広がって、新しい出会いもあって、農場もワンコ達もどんどん良くなって幸せになる可能性が大きくなっていくと思いました。
有るようで無いのが時間だと今切実に思います。
何をどうするか、具体的な事はありません。目標は有りますが、それに向かって今何をすべきかも分かりません。
出来る事を出来る範囲でやるしか無いです。
そして人が、生き物が、ここにいて幸せだ、ここに来れて良かったと感じられたら、私がここにたどり着いた意味があったと思います。
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