時子のパタゴニア便り

1994年パタゴニア アンデス山脈の麓の村の5’5ヘクタールの土地に移住。ささやかな自然との暮らしの中で感じた事を書いていきます。

「アンデス山脈の霊山ピルテュリキトロン(piltriquitro

写真の山はエルボルソンの町を抱き込むようにそびえているピルテュリキトロン(piltriquitron)です。2260mとそれ程高くはあ りませんが、ドーンとそそり立っているのでとても迫力があります。
名前は雲を巻き込むというような意味があるそうです。私はよく知りませんし、何も感じる事は出来ませんが、感じる人にはこの山には凄いエネルギー があるそうです。一説によるとこの山に引き寄せられて人が集まってエルボルソンの町が出来たとか。ヒッピーさんが作った町としてアルゼンチンでは 有名ですし、雰囲気も他のアルゼンチンの町や都市とはちょっと違っていますから、そういう事もあるかも・・・と思ってしまいます。
若い頃はよく登山をしていましたし、私は山を見るのが大好きですから、山に囲まれたここの風景がとても気に入っています。
ピルテュリキトロン(piltriquitron)にも何回も登りました。
ここへ引っ越した当時は夏でも万年雪をかぶっていましたが、年々すすむ乾燥化で夏はもちろん、冬にさえ雪が無い時もありました。
今年は久しぶりに雨が多い冬で、山も美しく雪化粧しています。快晴の日に真っ白な雪が太陽に光り輝いているのを見ると、心が透明になってただただ 感動します。
この山、エルボルソンの東にそびえているので、町に朝日が昇るのが遅く、冬はエルボルソンはお昼近くまで冷え冷えとしています。
「日本に比べたらここの自然は貧弱・・・」
「他の国にはもっと素晴らしい景色がある・・・」
時々言われます。確かにそうかもしれません。でも私は比べる必要はないと思うし、ここにはここの良さがあるのだから奇麗だな、素敵だなと素直に感 動していたいです。
山のエネルギーを直接感じる事は出来ませんが、私が私らしくリラックスして暮らしていけるのは、この山の懐に抱かれ山のやさしさにふれているから だろうなあ・・・と思うのです。
霊感の強い方、是非こちらにいらっして、この山からどんなエネルギーを感じるのかどうか教えて下さい。