アルゼンチンは広い国です。渓谷あり滝あり氷河あり山 あり海あり湖あり乾燥地あり。住民も生活習慣もさまざまでそれぞれ特徴があり、何処がお勧めなんてとても言えません。折角遠い日本から観 光に来るのですから、「ここも、あそこも」と欲張る気持ちは分かりますが、体力と時間のゆとりがないと、とてもきつい旅になってしまうで しょう。
広い国内の移動手段は国内航空か直距離バスが主となり ますが、飛行機はよく遅れますし、ストや自然災害などで時々当然キャンセルになったりします。機転のきく人や旅なれた人は素早く対応して いきますが、正直に黙って待っていたら、らちがあかない場合が多いです。ですからトロイ私は国内線の利用は考えられません。
長距離バスは悪い言葉ですが「ピンからキリまで」あり ます。予算と日程、体力を考えて選んでください。
私はアルゼンチンを観光旅行したことがありませんか ら、住人の視点でしかアドバイス出来ませんが日本語教師講習会参加やパスポート切り替えなどで、寝台長距離バスを利用し年一回は約1800km離れたブエノスアイレスへ行きます。以前は130km先のバリローチェからしか直通バスが出ていませんでし たが、今では数社のバス会社がエルボルソンからブエノスアイレスまで直通バスを運行していますから便利になりました。
バスはComun(コムン)は安いですが各駅停車(あっ、電車じゃあないか・・・)で食事も軽食程度、座席も4人掛けです。主に学生が利用しますから静かにゆったり移動したい方には不向きです。反対に友達を作って騒いで愉快に旅 したい方には良いかもしれません。
寝台は三人掛けでゆったりしていますし大きな都市しか 止まりません。一応三食飲み物付ですが、50に手の届くおばさんが「なんとなく物足りないかな あ・・」と思う内容ですから、非常食を持って乗った方が良いかもしれません。
どの長距離バスにも共通していることですが、冷房がき つく車内は寒いです。真夏でも上着は必要です。そして切符を購入したら、その場で日付、時間、行き先場所、名前、座席番号の確認をしてく ださい。
ところで、これは喫煙家の友人から聞いたことですが、 禁煙の車内でどうしてもタバコを吸いたくなったら、添乗員に相談すると運転席の隣で吸わせてくれ、マテ茶を飲みながら運転手さんたちから 面白い裏話などを聞かせてもらえる事があるそうです。陽気で話し好きなラテン民族。とびきり楽しい変わった旅の思い出が出来るかもしれま せん。ただし話に夢中になって事故・・・なんてことにならない様に気をつけて下さいね。また、中には無愛想な人もいて嫌な思いをすること があるかもしれませんから、そこら辺の空気はよく読んで下さい。
最後にとっても個人的なアドバイス。私は“ある有名バ ス会社”の乗車はお勧めしていません。事故が多いし、殆どの乗務員の態度がものすご〜〜〜く感じ悪いのです。私はアルゼンチンで最悪の不 愉快な体験をしました。女の恨みはしつこいです。何処のバス会社かお知りになりたい方は個人的にご連絡を。こっそりお教えします。
では皆様「BUEN BIAJE」良いご旅行を!